このときの時刻、14時頃。雨は上がり空も晴れ模様。
晴れると気温が上がり一気に蒸し暑くなります。
潮の香りが街全体に広がり、がれきの山はキラキラと(ガラスの破片のようです)、そこには数羽のカラスやカモメがいました。

そんな街を見下ろす、少し高いところに豊間根中学校がありました。
中学校の入り口で、ガスコンロでお湯を沸かしました。
少し暑くなってきたため、冷茶も作りました。
するとおばあちゃん2人組がやって来て、
「あら、おちゃっこ?」
(県の職員の大橋さん)「15時から始まりますからね、ぜひ召し上がってくださいね。」
待ちきれないおばあちゃんたち。
私に向かって、「あたしはね、熱いのは飲めないの。だからね、ぬるいの、冷たいの、ちょうだい。」
ちょうど櫻井さんが作った冷茶が出来上がったところで、一足先にお出ししました。
椅子に腰かけてまぶしそうに空を見上げながら、「おいしいねぇ~」とおばあちゃん。
「♪うたはちゃっきり節ぃ~男~はぁ~」と歌いだすおばあちゃん。
「あ!ちゃっきり節ですね!」と私。
「昔は踊れたんだけどねぇ…もう忘れちゃってねぇ…」
「私も小さいとき踊りました!」と言うと、
「あら~そうなの~^^」と嬉しそうなおばあちゃん。
準備を進めながら「♪うたはちゃっきり節ぃ~」とおばあちゃんに少し重ねて歌っていました。そんな交流がすごく楽しく、嬉しいひと時でした。
豊間根中学校には、「北海道」「兵庫県」などと書かれた黄色い服を来たボランティアの方々?もいらっしゃいました。全国各地から支援に訪れているようでした。
そして15時前には体育館での呈茶の準備が完了。
15時になると、黙とうが始まりました。
3月11日の震災から丁度3カ月。
黙とうが終わり顔を上げた皆さんの潤んだ目と、悲しげな表情が、今でも忘れられません。
私も目頭が熱くなりましたが、元気を出して呈茶を開始しました。



お菓子を差し上げる櫻井さんと、手際良く呈茶をする後藤さん。
しばらくすると、静岡県の大村副知事さんがいらっしゃって、
お茶の列に並ぶ方々とお話をされていました。
私はこのとき後ろの方で湯ざましにお湯をいれていたのであまり会話には加われませんでしたが、
「あぁ~ああやってお湯を冷ますんですねぇ~」など会話している声は耳に入りました。
人数が多かったため、なかなか写真を撮れなかったのが残念です!
ここでは、さらに歩いて2分くらいのところにある小さな体育館(?)にもお邪魔しました。
お湯が足りなくなり避難所のお湯をいただいてお茶をいれるほど、皆さん喜んで下さいました。
「夕飯のときに飲みたいから、このマグカップに入れてくれる?」という方。
「さっき温かいの飲んだから、今度は冷たいの!」という方。
「この水筒にもお願いします。ここに置いておきますね。」という方。
(数分後、水筒にお茶を入れ終わって大声で)「あれ?この水筒どなたのですかー??」
「(避難所の皆さんザワザワしながら)あれ○○さんのじゃないの?○○さーん!」
(○○さん気づいて)「あっ!そうですそうです!ありがとうございます!!」
避難所の皆さん、家族みたいに、あたたかい笑顔で笑っていらっしゃいました。

お茶をいれ終わり捨ててしまうお茶っ葉の山を見て、
「あら~葉っぱがきれい。なんだか勿体ないわねぇ。」
「そうですねぇ、きれいな色ですよね~」
などと会話をしたり、
「富士からお茶の葉を送ってもらったんだけどね、きゅうすがないから、お茶のティーバックも送ってもらって、それに入れて飲んでるの。」
と見せてくださる方もいました。
そして、皆さんのあたたかい拍手に見送られて豊間根中学校をあとにしました。